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恋しちゃってるようで

第2章 最悪運者の目撃


『っと、』


新品な体育館シューズにごそごそと履き替えていた、ら。



カバンも下ろさずバランスの悪い状態での悪運でふらっともたついた私は思わず脇にいた背の高い人に寄りかかってしまった。



『わっ、すみませんありがとうございます』


めっちゃ背がでかかった。ちょっと猫っ毛ぽいけど癖が強くないクリーム色した髪のひとだった。


印象的にも影山よりでかいからすんごくびびった。





きっと先輩だろうな、となにも不自然に思うことなく、近場にいたとりあえず田中さんに駆け寄った。









私の目は、随分と節穴だったらしい。






「ず、ずいぶんと怖がってたねツッキー」

「僕のこと先輩とでも思ったんじゃないの?」









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