第1章 無関心彼女の憂鬱
結局、めんどくさくなったので売店によることもなく、影山に教えてもらった自販機の元へ向かった。
「あそこ、結構品揃えすげぇんだよな。ぐんぐんヨーグルトとか」
そんなの、母校でも見つけたし……っなんて、言えば抗争が起きるからめんどくさいし黙っておいた。
そこで、お昼として買ってみるのもアリかなという考えに至って向かっていたら、
すぐ脇の廊下で、見慣れた頭が見えたので、足を逆に緩めてそちらへ歩みよった。
「……あれ、」
『菅原先輩』
菅原先輩、彼はわたしを見つけたあと、
あの、今の今まで巡り合ったことのないような、痛いくらい眩しい笑顔を向けられた。