第1章 わすれられない夏
涙が収まってきたみんなに私は言葉をかける。
『みんな、お疲れ様!わたしは・・私は皆と全国大会の・・・
しかも決勝まで来れてすっごく嬉しかった。
そして最高のメンバーで全力を出せて本当に良かった』
「「「「「「彩ちゃん/彩先輩」」」」」」
みんなが私の名前を口にし、辺りは静まり返る
中には涙ぐんでいる後輩がいる
『私はみんなとこの舞台に立てて誇りに思う。
来年は、私たちの分まで上を目指して欲しい』
「「「「はいっ!」」」」
そして私は頭を下げながらみんなに言った。
『頼りない部長でごめんなさい。
みんなの想いを観客にちゃんと伝えてあげられなくて
本当にごめん。』
ひと呼吸をおいて
『約束を果たしせなくてご・・ごめんなさい・・・・』
「#NAME1のせいじゃないよ!ちゃんと部長として引っ張てくれてたし、副部長の私の方が力不足だった・・」
そう言ったのは私の友達である結衣
「そんな・・先輩たちのせいだけじゃないです。」
「そうですよ!私たちの力不足です!!」
「先輩たちのおかげでここまでこれたんです。」
後輩たちの温かい思いに胸が熱くなる
『みんなありがとう・・・
みんなが、来年この場所で輝けることを私たちは祈ってるよ。』
「私も・・私も彩と同じだよ。
私たちはみんなを信じてるからねっ!」
私と結衣のことばに後輩たちは新しい目標を見つけたみたい。
「「「「来年は、先輩たちに私たちの最高の演奏を聴かせます。」」」」
声を揃えて後輩たちが私たちに宣言する。
そんな彼女たちに私と結衣は・・・・・
『「うん、期待してるよ!」』
「「「「はいっ!!」」」」
『そうだ、みんなに渡したいものがあるの。』
私はそう言ってみんなに手作りのミサンガを渡していく。
『少しでもみんなの負担をなくしたいって思って、ミサンガを作ってみたんだ・・。
受け取ってくれるかな?』
不安になりながらみんなに聞く
「もちろんです!」
「彩先輩からもらえるなんて光栄です//」
「ありがとうございます」
『良かった・・。喜んでもらえて///
結衣、3年間お疲れ様!』
そう言って渡すと結衣は私に抱きついてきた