お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様
第2章 番外編 お姉ちゃんとクリスマス
「」
「なあに」
「メリークリスマス!」
鼻を赤くしながら敦君がゆっくり言った。
「メリークリスマス」
あたしはそれに同じくゆっくり返す。
「いつか俺からちゃんとしたプレゼント、あげるしっ、指輪とか……」
「楽しみにしてるね」
「すっごく、でっかい指輪買うしっ」
「うん」
はあ、と白い二人の息が空を舞う。
「ここオレんちだから~ありがと~」
「また来年」
ひらひら、とお互いに手を振りあう。
また来年。
あと3か月だけの手つなぎペア。
あたしは中学生になる。
敦君と離れ離れになってしまう。
いやだなあと思うけど、それはどうしようもない。
敦君はうまく同級生とやってけるだろうか。
彼はマイペースだから。
いろんなことが気になって、胸が苦しくなる。
(もっとそばに、居たいよ)
できるだけ、見守っててあげたい。
あたしは大きな彼の家を見つめながら、家路についた。