お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様
第2章 番外編 お姉ちゃんとクリスマス
クリスマスイブの夢は。
「」
だあれ? あたしの名前を呼ぶのは。
「オレだよ」
「敦君?」
さっきより低い、甘い声。
まるで別人のよう。
あたしの後ろから大きな体が現われて、あたしの体を包み込む。
顔は見えない。
わかるのは、筋肉質な体と、紫色の髪の毛だけ。
「迎えに来たよ」
「嘘でしょ」
「嘘だよ~」
そこで目が覚めた。
心臓の音が太鼓のようにうるさい。
目をぱちくりさせながらあたしはベッドの中で呆然とした。
夢の中の敦君はとても大きかった。
まあ、このままいくときっと彼は大きい男の子になるだろうけど、お兄ちゃんなんか目じゃなかった。
そして。
(なんだかすっごいかっこよさそうだった……)
妄想がたぎって顔が赤くなる。
彼はどんな青年に育つのだろうか。
(早く大きくなってくれないかな、なんて)
そんなことを考えるとまた胸の高鳴りが止まらなくなるのだった。
終わり