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お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様

第1章 お姉ちゃんと一緒


 夏休みが終わろうとしている。
 あたしも日に焼けて、こんがり小麦肌。
 そんな時に、お店に敦君がやってきた。
「宿題、手伝って~!」
「だめだよ」
「そくとうっ」
「自分でやらなきゃ身につかないよ」
「日記は自分で書いたしっほらっ、絵、いっぱい!!」
「あ、本当だ、カラフル」
「おね~ちゃんのことばっかだし」
 実際、あたしや征十郎君と遊んだ日記は多い。あとは家族でキャンプに行ったとか。
 兄弟が多いから賑やかそうな毎日を送っているらしい。
「朝顔もちゃんとやったし」
「やればできるんじゃん。その調子で宿題も……」
「やったし、でもここがわかんないんだし」
 そう言って、敦君は問題を見せる。
 なんだぁ、ちゃんとやってるんじゃない。
「わかんないとこだけなら、いいよ、みせて」
「わあい」
 敦君はぴょんとあたしの隣に飛んでくる。
 そのままあたしの部屋に二人で移動する。
 敦君はあたしにくっついている。暑い。
「敦君」
「なぁに」
「暑いです」
「アイス食べる?」
「食べません」
「え~? おいしいのに」
「おいしいけどっ、宿題が先」
 見せて、と宿題を見ると大体があっている。
 敦君、頭いいんだ。
「めんどくさいから1日目に全部やったし」
「それはまたがんばったね」
「だってと遊べなくなるの嫌だったし……」
 あらま、かわいらしい発言。
 心がほのぼのする。
「そっか、えらいね」
「えへへ」
 あたしの指導で、敦君の宿題は無事終わった。
 そして、2人でアイスクリームを食べる。
 甘くておいしい。
「征十郎君は?」
「宿題はとっくに終わって、今は乗馬してる」
「乗馬ぁ!?」
「ん~遊びおさめだって。普段は習い事だらけだから」
 なんて言う遊びのレベルの高さ。
 理解できないです……。
「~」
「なぁに?」
「オレとも遊びおさめしよ~」
「ん~まあ宿題終わったしね」
 あたしの宿題? もちろんやりましたとも。
 昨日完成したぎりぎりだけどね。
「何して遊ぼうか?」
「えっとねー!」
 敦君がいきなり立ち上がる。
 そして、アイスクリームが宿題の上にこぼれる。
「あーーーーーーーー!!」
 こうして、敦君の宿題は甘ったるい匂いをさせかぴかぴな状態で学校に持っていくことになったのでした。
 夏休み、おしまい。
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