第7章 文化祭【坂田銀八】
慌てて接客しに入口へ向かう。
凛「何で、先生がここに?土方くん達のバンド演奏観に行ってるんじゃないんですか?」
銀「あいつらの演奏?んなモン聞くくれぇならお登勢のババァの猫なで声聞く方がマシだ。」
いや、前者と後者じゃ差がありすぎると思うんですが…
銀「それよりも、接客、してくんねぇの?」
フワリとした銀髪の天パを揺らし、ニヤリとした顔で銀八は凛に聞いた。
凛「あ!すみません…えと…い、いらっしゃいませ、ご主人様。お席へお連れいたします。ごゆるりと…お過ごし…ください…」
大好きな銀八先生の前で、メイドなんて恥ずかしい格好で、ご主人様なんて呼んで、凛は真っ赤になって俯いてしまった。
それを見て銀八は満足そうに笑った。
銀「恥ずかしがるメイドってのもいいもんだな!これはこれで可愛いぜ。」
凛「か、からかわないでくださいよ…本当に恥ずかしいんですから!!」
でも、銀八に可愛いと言われ、内心、飛び跳ねたい気分になっていた。