第34章 こたつ【土方十四郎】
「…熱、い…」
「私もです…疲れた…」
二人は繋がったまま、どさりと伏していた。
狭い空間で動きにくかったのと、こたつの熱でいつもより強い疲労感を感じる。
「汗、かいちゃった…冬なのに。」
「後で風呂入る。」
「もう…すぐ入りましょ。お風呂溜めますから。」
風呂を用意しようと、起き上がるために凛が身じろいだ。
「おま、ちょ、待てっ!」
「え?」
慌てた土方が凛を押さえつけた。
「動いたら漏れ出てきそうなんだよ。」
「漏れ…?」
「俺の精液が。」
「!?!?」
早く抜けと慌てる凛。
下は繋がったままなのに、上半身だけわちゃわちゃと動かす凛に愛おしさを感じて、軽い刺激もあってムクリと太さが増した。
「え、なに、大きく…」
「…つい。」
なんで、と顔を手で覆う凛をよそに、土方はゴムをもう一つ取り出し、零れないように凛のナカから抜いた肉棒に再びゴムを被せた。
「あと一回だけ付き合え。」
「え!いや、待って、無…んああ!」
結局、凛の静止も聞かずに再び熱いこたつの中で事に及んだのだった。
後日、凛が風邪を引いたのは言うまでもない。
「なんで私だけ…」
「……すまねえ。次からは上は脱がせないようにする。」
「……(そこじゃない)。」
― fin ―
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