第6章 お風呂【土方十四郎】
凛『あぁ…まただ。』
付き合ったはいいが、土方は一向に凛に手を出すそぶりがなかった。
凛は、愛されてるという確証が欲しかった。
それが、たとえ体を求められる事でもいいのに…
凛「…行かないで…。」
無意識に呟いていた。
土「…は?」
凛「あ!!いや、あのっ!!もう夜遅いですし、別に一緒でも私は構わないです……」
自分でもこんな積極的な言葉が吐けたなんて驚きだ。
真っ赤になって俯いた所で、土方が声をかけた。
土「自分で言っといて何恥ずかしがってんだよ。…まぁ…おめーがいいなら…」
そう言って戻ってきて浴槽に入る。
凛は土方に後ろから抱きしめられる形になった。
すごく恥ずかしかったが、嬉しくもあった。
凛「お仕事、お疲れさまです。」
土「あぁ。はぁー…マジで疲れた。」
土方は大きく溜め息をついた。
本当に疲れているようだ。
凛「髪、私が洗いましょうか?マッサージも出来ますよ。」
少しでも疲れを払拭してあげたくて提案した。
土「いいな、ソレ。じゃあ頼むわ。」
土方はすぐに浴槽から出てイスに座った。