第32章 忘年会【土方十四郎】
「…おら、全部、入った。」
気持ち良すぎて、ソッと抱きしめてきた土方を凛はギュッと抱きしめた。
「…?凛?……泣いてるのか。」
気持ちいい 寂しい
離れたくない そばにいて欲しい
色んな感情が渦巻いて、凛は泣いていた。
「土方さっ…さみっ、寂しい…っ!」
「…ああ。」
「ほん、とは、一緒にいたっ、いの」
「ああ」
「好きっ…大好きなの…んむっ!」
愛が溢れる凛の口を土方が塞いだ。
深く優しいキス。
しゃくり上げているせいで上手く息ができない凛はされるがまま。
ほろ苦いタバコの味がするそのキスを忘れまいと、ついていくのに必死だった。
しばらく口の中を犯され、ようやく口が離れたところで目を開けると、穏やかに笑う土方が見えた。
「会いに行く。凛に会うためだけにどこまでも行ってやる。お前こそ、俺のこと忘れんじゃねえぞ。」
土方は流れる凛の涙を指で絡めとりながら、安心しろと言わんばかりにおでこにキスを落とした。
「…愛してる。凛。数年後、帰ってくるのを待ってる。」
「土方さん…っ!私も!待っててください‼︎」
我慢していた涙も流れ、凛の顔に笑顔が戻った。
「……んじゃ、いい?」
「え?」
「俺もイキたいん…だよっ!」
「ひゃうっ‼︎」
それまで優しかったのが嘘のように激しく打ち付けられる腰。
「あんっ!ま、待っ!激しっ‼︎ぅん…っ‼︎」
「すげ…また、イッてん、のか?」
「イッて!イッてる!から!やあぁ‼︎」
「気持ちぃんなら、そのまま、飛べ。」
「んんんっ…あぁっ‼︎‼︎」
「せっかく、今日は、我慢、してやろうと…っく!」
白濁がドクドクと放たれたのをゴム越しに感じながら、凛はゆっくりと意識を手放していった。
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