第32章 忘年会【土方十四郎】
その後もたくさんの知り合いが凛の下訪れ、酒を酌み交わし続けたけいで忘年会終盤で凛はグデグデに酔っ払っていた。
「凛さーん。大丈夫ですかい?」
「んあー、沖田さん?あー、大丈夫大丈夫。意識は保ってるぅよ?tちょっっっっっとろれぇつが回rないだkだから。」
「大丈夫じゃないですねぃ。土方さん、後はお願いしやす。」
「ああ?ったく、しゃぁねえな…」
土方は凛の片腕を自分の肩に回し、凛を支えながら立ち上がらせた。
「送り狼ですかぃ?」
「ばっ、屯所で寝かせるだけだっつーの。酔っ払ってるヤツを襲うほどゲスじゃねーよ。」
「うえ…気持ち悪い…」
「屯所まで我慢しろ。外の風に当たりゃあ少しは酔いも冷めんだろ。」
遠くでは近藤さんの「二次会行くぞおおおぉぉぉ」という雄叫びが聞こえている。
凛はそのまま人気の少ない真選組屯所に運ばれていった。
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