第30章 こたつ【坂田銀時】
「外、寒ぃの?」
「え?まあ、それなりに。真冬ですし。」
「ずっとこたつ入ってっから、お前の冷えた手、気持ちいい…」
銀時は凛の手を取って自分の頬にスリスリと当てた。
……え、何コレ(以下略
滅多に見れない、甘えんぼ銀さん。
母性がくすぐられている気分だ。
「ふふ。じゃあ、私で熱を冷ましたら起きましょうね。」
そう言ってヨシヨシと頭を撫でると、銀時はちょっと驚いた顔をした後、妖しげにニヤリと笑った。
「熱、冷ましてくれんの?」
「え…は、はい。」
「あざーっす。」
「え、ちょ、銀さん!?」
銀時の手が裾から胸元に滑りこんできた。
熱い手が少し冷えたままの身体にジンワリ温かい。
「熱、冷まして。」
グッと抱き寄せられ、お尻には硬い感触。
「そっちの熱!?てか、今の会話のどこでムラッとくるんですか!しかも二日酔いは!?」
「だいぶ覚めたからへーき。それによ、好きな女がこんな近くにいて興奮しない訳ねぇだろ。」
「……っ!」
耳元で囁かれ、耳を甘く噛まれる。
こういう色めいた男らしさに、またドキドキしてしまう。
凛には抗う術が無かった。