第27章 お化け屋敷【沖田総悟】
大半のアトラクションを体験したところで、ようやく二人は一息ついた。
円形の広場に様々なお店が立ち並び、中央にはパラソル付きのテーブルがたくさん。
多くの人で賑わうそこで、二人は昼食をとった。
そして今はシメのソフトクリームを凛は頬張っている。
「んんん〜!やっぱりソフトクリームはシンプルにバニラが一番!」
「たらふく昼飯食っといてまだ入るたぁ…デブになってもしりませんぜ。」
「明日からまたダイエットしますもーん!!」
ぷいっと顔をそらして、ソフトクリームを再び舐めだす。
「そう言いながらダイエットなんてしな……」
ふと、沖田の雰囲気が固くなる。
凛は見ていなかったが、沖田は横目でどこかを睨み付けていた。
まるで何かを探っているような…
「きゃっ!垂れてる!」
だが凛の台詞ですぐに視線を戻した。