第24章 進路相談【坂田銀八】
凛の家は、恋人として訪れていたから場所は分かっている。
━ ピンポンピンポンピンポン ━
程無くして凛が住む一軒家に着いた銀八はインターホンを鳴らすが、返事もなく、凛が出てくる気配もなかった。
「くそっ…なんで出ねぇ!」
ふと玄関に目を向けると、扉がうっすら開いていた。
「まさか……強盗!?」
いてもたってもいられず、銀八は家に飛び込んだ。
「凛っ!どこだ!!」
銀八に助けを求めた時点で凛の両親が頼れる状況にない事は明白。
だから凛の名を叫んだ。
「きゃあ!待……い、やぁ…っ!!」
「!?凛っ!!」
凛の何かに抵抗するような声。
二階の凛の部屋からだ。
銀八は階段をかけ上がり、凛の部屋に飛び込んだ。
「凛っ!大丈夫k…………え。」
部屋の中の状況に目が点になる銀八。
「お前…何やってんの?」
「せ、先生っ!たす、助け…」
そこには、犬に襲われながらベロベロに舐められている凛の姿があった。