第23章 お使い【高杉晋助】
「えっと…これとこれは買った…これも大丈夫……後は…薬局かな。」
最後は渡されたメモの一番下。
書かれた物が何なのか全く分からないが、隣に「薬局」と書かれている。
きっとこれは薬局に売ってるという意味なのだろう。
「(分からないからお店の人に聞いた方が早いかな。)」
着いて早々、凛は近くにいた女性店員に声をかけた。
「あの、すみません。」
「いらっしゃいませ!何かお困りですか?」
「探し物がありまして…」
「何の商品でございましょう。」
凛はメモを読み上げた。
「グラマスリアル、が欲しいんですが。」
ピシッと音がした…気がした。
店員さんの顔が笑顔のまま固まったのだ。
「あの…え、と…もしもし…?」
「あ!も、申し訳ございませんっ!こちらになります。」
少しだけ慌てながら、店員さんは凛を案内した。
「こちらのコーナーになります。えっと…これですね。」
案内され「グラマスリアル」が置かれているコーナー。
「………え……。」
コンドームのコーナーだった。