第3章 クリスマス【土方十四郎】
土「何も泣くこたぁ無ぇだろうが。ほら、後ろ向け。」
苦笑いしながら手元のネックレスを取り、凛の首につけた。
土「どうだ。」
凛「えへっ…すごく嬉しい!!」
涙に濡れた笑顔で土方を振り向けば、ふいに土方はキスをしてきた。
そして背中から凛をギュッと抱き締める。
土「俺は真選組副長だ。色々忙しいが…出来る事はする。だから泣くな。」
凛「うん…ちょっと寂しかっただけ。もう好きじゃないかと思って…」
土「んなわけあるか。」
凛は土方の腕をほどき、体ごと振り返った。
凛「もう大丈夫。忙しいのにこれ買ってきてくれたんですね…本当にありがとう!!」
凛は嬉しさいっぱいで土方に抱きついた。
土方は凛を抱き返しながら周りをキョロキョロと見回す。
凛「どうしたんですか?」
土「いや…人はいねぇな…ま、皆部屋で潰れてたか…」
そう呟くと、いきなり凛を調理台の上に座らせた。