第3章 クリスマス【土方十四郎】
その日の夜、クリスマスだという事で屯所では松平のとっつぁんが持ってきた酒で宴会が行われた。
警察がそれでいいのかという感じだけどそこはスルー←
凛は夜になっても朝の土方の態度に頬を膨らませたまま、今は一人宴会の片付けを台所でしていた。
凛『結局ホントに何も無しか…土方さん、私の事好きじゃないのかなぁ…』
切なくて涙が目に溜まる。
だがここで泣いたら何かに負ける気がしてすぐに拭った。
土「おい。」
ふいに背中から愛しい人の声が聞こえる。
凛「ひ、土方さん!?」
土方は凛の方に近寄った。
凛「…何の用ですか…」
土「何をそんな怒ってんだ。ほらよ。」
凛の手には小さな箱。
凛「…これは?」
土「…クリスマスなんだろ。」
照れ臭そうにそっぽを向く土方。
驚いて箱を開ければ、そこには綺麗なネックレスが入っていた。
凛「ひ、土方さぁん…」
たまらず凛は泣き出してしまった。