第3章 クリスマス【土方十四郎】
凛は仕事をする土方の回りをウロチョロしていた。
凛「土方さん。今日はクリスマスですねっ!!」
土「…………。」
凛「サンタさんどこでしょうかね。」
土「…………。」
凛「土方さーん。」
土「…………。」
凛「土方サンター。」
土「だああああ!!うるせぇぇぇ!!」
痺れを切らした土方は煙草に火をつけて凛に向き直る。
土「何だってんだ。仕事に集中させろよ。」
凛「だってー…今日はクリスマスなんですよ?」
土「だからどうしたってんだ。」
凛「もう!!クリスマスっていったら、恋人達には大事なイベントなんですよ!!」
土「ふーん…」
凛「ふーんじゃないですよ!!デートしてくださいよ!!」
土「仕事だ。諦めろ。」
それだけ言って仕事机に向き直る土方。
凛「…土方さんのケチ…」
土「ケチで結構だ。おめぇも仕事しやがれ。」
凛「…むぅ…」
テコでも動きそうにない土方に少し寂しさを覚えながら、凛は部屋を出ていった。