第17章 誕生日【山崎退(2/6)】
「あと、今回のヤマが片付いたらちゃんと休みをやる、って土方さんが。」
きっと凛ちゃんが掛け合ってくれたのだろう。
何だかんだ監察方は休みがあまりないのに…
「凛ちゃん。本当にありがとう」
その日は凛ちゃんの喜ぶ事をしよう。
お礼も兼ねて。
僕は心からの感謝を抱いて凛ちゃんをギュッと抱きしめた。
「えへっ!あ、そうだ。さっきの事ですけど…」
「さっきの事?」
「私、ちゃんと山崎さんの事が好きで付き合ってるんですからね?山崎さんが一番ですからねっ!」
そう言って恥ずかしそうに顔をそらす凛ちゃん。
耳、真っ赤ですけど。
なにこの可愛い生き物。