第17章 誕生日【山崎退(2/6)】
「いや、いいんだ。例え君に本命がいても僕は僕で凛ちゃんを愛し続けてるよ。」
「いや、あの…」
「そうさ。凛ちゃんみたいな華やかな子の隣に僕みたいなジミーはいたらいけないんだよ。」
「ちょ…山崎さ…」
「僕はいわゆる陰の存在で、光をサポートしてるに過ぎない。」
「話を聞い…」
「大丈夫。僕は監察方。陰としての扱われは慣れてる。僕の事は気にしないで!あ、いや、陰なんて気にしてもないか!へへっ!!」
「話を聞けええええええ!!」
「ぐはああぁぁぁっ!!」
一人ペラペラ喋る僕の頭に、凛ちゃんの女子らしからぬ強さのチョップが降った。
あれ、凛ちゃんこんな力強かったっけ?