第17章 誕生日【山崎退(2/6)】
「凛ちゃん、いつもありがとう。」
「いえいえ!大変な監察方のサポートも重要な隊士の務めですから!!」
そう言ってかわいくピシッと敬礼してくれる凛ちゃんは、本当にこの世のものとは思えないほど愛らしい。
この子が僕の彼女なんて……
あ、なんか涙出てきた。
「今日の差し入れは……ジャーン!山崎さんの大好きなあんパンです!!…あれ?泣くほど嬉しかったですか?」
「…うん……」
でもそこは…出来れば手料理とかが本当は欲しいんだけどね…グスッ
「あと、いつも牛乳じゃ体に悪いと思ったので、今日の飲み物はオレンジジュースにしてみました。ビタミンも大事ですからねっ!」
「う、うん、ありがとう…」
改良すべきはそこじゃなくね?
「ジッと監視するのも大変だとは思いますが、頑張ってくださいね!」
でもこの明るいハツラツとした笑顔を見ていると…本当に食事の事なんて気にならなくなる。
凛ちゃんがいてくれるから頑張れるんだ!