• テキストサイズ

【銀魂】春夏秋冬【裏・短編集】

第15章 初詣【沖田総悟】




「沖田さん?ボーッとして、どうかしたんですか?」


昔を思い出していた俺の顔を凛が覗きこむ。


「別に…この飼い犬をどう躾けてやろうか考えていただけでさぁ。」

「なっ!?また私をペット扱いですか!!」

「あ、順番まわってきやしたよ。」

「話をそらすなあああああ!!」


付き合ったはいいが…こんな風に未だ素直に可愛がってやれない。

姉上同様、また誰かに持っていかれるんじゃないかと思うと、少々…いや、かなりムカつく。


俺は五円玉を賽銭箱に投げ入れ、軽く手を合わせた。


「(ちっぽけな小銭一枚で一体何を叶えてくれるってんでい。)」


まるっきり「神」とやらを信じていない俺に、祈る時間は必要ない。

一つだけ、宣言の様な願いを頭に浮かべ、合わせた手をさっさと降ろして隣の凛を見た。


「………と………い………あとは……で………ます……」


凛は俺と違って何やら一生懸命に祈っている。

何をそんなに頑張ってるんだか。
/ 406ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp