第14章 年末【土方十四郎】
「じゃあ…土方さんが戦いで傷を負ったら、私に手当てさせてください。」
「お安いご用だ。」
土方は凛の胸元にキスをする。
「もし傷ついた時は…心が傷ついた時は、私にもその痛みを分けてください。」
土方はハッと顔を上げた。
戦いで仲間を失っても土方の表情はいつも変わらない。
だが、何とも思ってないわけではない。
副長という立場であるが故に、自分がしっかりせねばと土方は自分の感情が外に出るのを抑えていたのだ。
それを凛は完全に見抜いている。
土方は優しく笑った。
「傍にいてくれるだけで充分心の支えになってるさ。」
凛の顔の輪郭をゆっくりなぞりながら、土方はゆっくりと自分の肉棒を凛の蜜壺に差し込んだ。
「んあっ……あ…土方さん……」
「どうした。」
「大好きです。」
愛しさと快楽で顔を赤らめながら凛は土方に想いを告げる。
「俺も…だ。」
凛が土方のすべてを呑み込むと、二人はゆっくりとキスを交わした。
情熱的で深いキスを。
キスは煙草で少し苦かった。
「(土方さん…いつも私を助けてくれて…愛してくれて…ありがとうございます。)」