第11章 誕生日(冬ver.)【坂田銀時】
「え、ちょっと、銀さん。何をするつもりですか。」
「何って、ナニだけど。」
「展開早すぎませんか!?」
両想いという奇跡にもまだドキドキしているのに、更に増して凛はあたふたしていた。
「もう俺達恋人だろ?」
「いや、まあ、そう…なんですけどっ!こ、心の準備がまだ…っ!!」
言い合う間にも、銀時は凛の着物を脱がせようとする。
凛は銀時の手を掴んで必死に止めようとした。
だが銀時は凛にグッと顔を近づけて言った。
「もう…待てねえんだよ。お前に…触れたい。」
至近距離で見た銀時の瞳が切なげに揺れていた。
同時に艶やかに光る赤い瞳に息を呑んだ。
「銀さん…」
愛しい人の甘いセリフに抗う術など凛は持っていなかった。
恥ずかしさのあまり、頷く代わりにギュッと目を瞑って掴んでいた手の力を緩めた。
そんな凛の様子が愛しくて、銀時は優しく凛の頭を撫でて互いのおでこをコツンと合わせた。
「恥ずかしいならなるべく見ないようにはする。」
凛は腕を銀時の首に回し、「うん…」と小さく呟いた。
銀時はチュッと一つキスを落とし、その刹那、目を情欲に燃やした。
「お前に、飛びっきりの快楽をプレゼントしてやるよ。」