第11章 誕生日(冬ver.)【坂田銀時】
「はい、銀さん。ココアで良かったですか?」
「甘くて温かけりゃ何でもいーよ。あんがとさん。」
凛は一足先にコタツに潜り込んでる銀時の隣にココアを持って座った。
「うー…あったけえ。」
銀時はじじくさく背中を丸めながらズズッとココアをすする。
そんなほっこりした銀時を見て凛もほっこりした気分になる。
「ねえ銀さん。これ、開けていいですか?」
凛は先程銀時にもらった箱を取り出す。
「お好きにどーぞ。」
凛は丁寧にリボンをほどき、中身をいそいそと取り出した。
箱の中にはさらに箱が入っていた。
凛はそれをパカッと開けた。
「…っ!!」
中には綺麗なネックレスが入っていた。
見た所、デザインも良くとても値が張ったと思われる。
「本当に貰っていいんですか?これ、高かったでしょう…」
「ああ。すんげー高かった。」
「え、いや、そこは嘘でも安かったって言う所じゃ…」
「だってマジで高かったんだもん。」
「いや、まあそうでしょうけど…」
凛は苦笑する。
でもこんな馬鹿正直な所も好きだ。
「でも、ま、お前のために買ったんだ。遠慮せずに貰っとけ。」
そして凛の手からそのネックレスを取り、凛に後ろを向くように促す。
「つけてやるよ。」