• テキストサイズ

【銀魂】春夏秋冬【裏・短編集】

第10章 花火大会【沖田総悟】


凛「もうそろそろ終わりそうですね。」



目の前の残り少ない攘夷志士を切りながら、背中合わせの沖田に言う。



沖「また大将は土方ですかい。欲張りなニコチンめ、俺に譲れってんでぃ。」



どうやら御用改めも終盤のようだ。



凛「あ、そうだ!沖田さん。」


沖「?」


凛「明後日非番ですよね。花火大会行きましょうよ。」


沖「花火なら今上がってらぁ。」



次の瞬間、沖田が持つバズーカが火を吹いた。


― ドッカーーーン!! ―

ぎゃあああああああ



沖「汚え花火でぃ。」


凛「いや、もっと綺麗なやつ。赤とかオレンジとかの。」



― ドッカーーーン!! ―

うわあああああああ



沖「これ。」


凛「鮮血じゃねぇっつーの。」



攘夷志士を吹っ飛ばしながら、沖田はなかなか承諾してくれない。


せっかくの恋人なんだ。


夏の風物詩を愛でるデートは外せない。


凛は食い下がった。



凛「お願いします、沖田さん。」


沖「面倒でい。」


凛「行きましょうよー。」


沖「面倒でい。」


凛「何でも一個言うこと聞くから行ってくださいよ!」


沖「わかった。行きやしょう。」


凛「え?……!?」



凛は自分の失言を悔いた。



沖「"何でも"聞いてくれるんだな?」



黒い笑みを浮かべた沖田を見て、凛は今更ながら駄々をこねた事を後悔した。



沖「後で指示を出しやすねぃ。」



波乱に満ちた、花火デートになりそうだ…
/ 406ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp