第16章 勝負と力と天空闘技場
アナウンスを聞いたズシは、一気に緊張した顔に。
確かに、キルア相手じゃズシでもかなわなそう……
「オスッ…!胸お借りします!」
「おう、まぁクジ運クジ運。次がんばれよ」
「ズシがんば!」
「オスッ…ありがとうございますさん」
暗っ!!!ズシ暗すぎる!!
ちょ、勝敗は確実だけどキルアも何か言ってあげればいいのに……
「60階ロビーで待ってるからな」
おいィィィィィィイ!!(汗)
そんなにはっきり言うとズシが落ちこんじゃうだろーがァァァァア!!!
そんなこと気にも留めないキルアは、落ちこんだズシと一緒に闘技場へ向かった。
「ぐはぁ!」
『選手、見事な一発KO勝ちです!』
ワアァァァァァア!!!
「よっしゃぁあ!!これで5万ゲットォォォォ!!」
あれから、私は結局一番最後に試合に呼ばれた。
キルアとゴンも、とっくに60階までいってるのかな?
遅いって怒ってなきゃいいけど。
「見事な試合でした。選手、君は60階へ」
「あざーす!」
私はチケットをもらうとすぐに60階へ向かう。
ロビーに着くと、奥のソファーにゴンとキルアが座っていた。
「ゴーン!!キルアー!!」
「あ、!!」
「遅かったな~、オレ達2時間は待ったぜ!」
「え!ごめん!」
そんなに待たせてたのか!
「つーか二人とも勝てたんだ!良かった良かった!」
「うん!」
「当たり前だろそんなの………さ、次いこーぜ次!」
「おう!じゃんじゃん稼ごう!!」