第16章 勝負と力と天空闘技場
「200階だといくらになるの?」
「んーとね、オレ200階に行った時点でやめちゃったから分かんないけど、190階クラスで勝ったときは2億くらいだったかな」
「2億が4年で菓子代に!!!?」
一体どんな菓子だ!!!!
ゴンとズシも唖然。
それでもキルアは涼しい顔。
「おい、早く行こうぜ。オレ達前の試合でダメージなかったから、きっともう1試合組まされるぜ」
甘く見ていたよ、そういえばキルアは暗殺一家のボンボンだもんね。
おそるべし、ゾルディック家。
ガチャッ
控え室に入ると、周りにいた他の選手達がこちらをチラチラと見てくる。
うおお、ゴツい人ばっか!
「まぁ、この階程度の相手ならまだ楽勝だよ。気楽にいこーぜ」
「そお?」
「声でけぇよキルア!ほら!おっさん達がめっちゃこっち見てくるじゃん!!謝りな!!」
「さんの方が声でかいっす!!」
「え、マジ?」
他の選手からの視線を受けつつ、しばらく4人で話していた。
すると、
『キルア様、ズシ様、57階A闘技場へお越し下さい』
………あらら!?