第16章 勝負と力と天空闘技場
私が観客席に戻ると、ちょうどキルアもアナウンスで呼ばれた。
「おつかれ」
「おう!キルアもがんばれ~」
「すぐ終わらしてくるさ」
相変わらずすごい余裕だな、キルアって。
私はゴンの隣に座った。
「ゴンもおつかれ」
「うん!もね」
「ただいまー」
「Σ早っ!!!!!」
え、キルア早ァァァァァア!!
もう戻ってきたよこいつ!
「相手がよえーんだもん。さ、50階行こーぜ!」
私達はエレベーターまで向かった。
「…で、100階をクリアすると専用の個室を用意してもらえるんだ」
「へぇ~」
「………………」
「??どうしたの?」
「!!…え、あ、いや何でも」
ゴンとキルアが仲良く話しているあいだ、私はしきりに後ろが気になっていた。
だって……………
ちっちゃい少年がこっちをずっと見てんだもの。
え、ちょ、なんかしたかな?
こんなちっちゃいのによく50階まで……
てゆーか……………可愛いィィィィィィイ!!!!
チーーーン!!
「50階でーす」
一人で悶絶してたら、エレベーターが到着した。
他の人にに紛れて、私達とその少年はエレベーターを降りる。
少年はこっちを向いて…
「……………」
「……………」
「オスッ!」
やっぱ可愛いィィィィィィイ!!!