第16章 勝負と力と天空闘技場
焦る私はキルアに助けを求めた。
「あ、そういやってこの文字読めねーんだっけ」
「え!!読めないの!?」
「ちょ、ゴン!!声でかいし恥ずかしい!!」
この辺にいる人はみんなこの文字分かるんだろうけど、私の故郷は日本だから!
日本語オンリーなんだから!
「ま、いいや。オレが書いてやるよ、ほら紙よこせ」
「ありがとうキルア!!」
「…うーんと、お前確か17歳だったから……格闘技経験は15年でいいか」
「私は2歳から野蛮人仲間入りしてたのかいキルア?」
「よし、書けた」
「聞けよコラ」
まぁ…書いてもらったからいっか。
「それでは中へどうぞ!」
ワァァァァァァア!!!
中に入ったとたん聞こえたのは、大きな歓声。
そして会場内を埋めつくす観客と、真ん中にはたくさんのリングが見えた。
「わぁあ!盛り上がってるね!!なんか私もテンション上がってきた!!」
戦ってる人のなかには、倒れて病院送りになってる人とかいる。
でもなんかすごい!!!
「なつかしいな~、ちっとも変わってねーや」
「え?キルア来たことあるの?」
「え、マジ?」
「あぁ、6歳の頃だったかな……無一文で親父に放り込まれた。"200階まで行って帰ってこい"ってね。そのときは2年かかったけど」
あーー、だからキルアはこの場所を知ってたわけね。
でも、6歳のキルアでもそんなにかかったのか……ちょっと手強そうだな。
「まぁ、ヒソカクラスの奴と戦うならそれ以上の階の相手と戦わなきゃダメだ。急ぐぜ」
「ファイトだ、ゴン」
「うん」
ヒソカをぶん殴るには相当努力が必要だもの!