第16章 勝負と力と天空闘技場
ゴウンゴウン……
「……うわ!高ーい!!」
「地上251階、高さ991メートル。世界最大の高さを誇る建物だ」
キルアの言っていた天空闘技場を目指して、飛行船に乗り込んだけど………まさかこんなに高い建物だったなんてねぇ!
「この飛行船の乗船賃で金は全部使っちまったから、あとは稼ぐしかない」
「…無一文で外国とか初だよ、私」
「オレも。でも、お金稼げるなら大丈夫だよ!」
あはは、ゴンの顔がまぶしすぎて見えないよ。
なんでそんなに前向きなんだこの子!!
「さて、船を降りたらゼロから出発だな」
「うん!」
「よし、行こう!」
億万長者に、私はなる!!………………………え?ちがった?
「うわ!すごい行列!!」
「これ全部参加者なんだね」
天空闘技場の受け付けに向かうと、なんと、とてつもなく長い行列が!!
しかもオッサンだらけ!!
うわ、オッサンとなるとなんか嫌なもの思い出しちゃった。
「ハンター試験と違って、小難しい条件は一切なし!相手をぶっとばせばいいだけだからな!それに上にいけばいくほどファイトマネーも高くなる。野蛮人の聖地なのさ」
なるほど!
なるべく勝ち進んでいけば、それなりのお金が稼げるってことか。
……お金はほしいけど、野蛮人の仲間入りはしたくないな!
意外とあっという間に順番が回ってきて、私達の番になる。
「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書き下さい」
あ、受付のおねーさんかわいいな。
おっと、それよりも早くこの紙に書かなくちゃ……………………
…………あ。
この文字読めないんだったァァァァァア!!!!!