第15章 別れと目標とそれぞれの道
「じゃ、キルアはどこなのさ!?」
「オレか?」
「あ、確かに気になる」
キルアは少し考えながらガリガリと線を引く。
位置はハンゾーよりもやや下のところ。
「まぁ………………ここだろな」
なんだ今の間は。
「ふーーん」
「なんだよ」
「キルアってやっぱりすごいなー」
「真顔で言うな。恥ずいだろ!」
…なんかこの二人のやりとりって、まじ萌える。
まだまだ先までこの萌えが続くといいなぁ!
すると、キルアがあっと思いついたように
「ゴン、」
「ん?」
「金はあるか?」
と聞いてきた。
私は財布の中を覗く。
……飛行船にあと一回乗れる分くらいかなぁ。
「うーん、オレはそろそろヤバい」
「は?」
「私も結構ヤバいかも」
そこでキルアはニヤリと笑い、
「実はオレもあんま持ってない」
「持ってないの!?ボンボン坊っちゃんなのに!?」
「話を最後まで聞けよ!!つーかボンボン坊っちゃんって何だよ!!?」
「まぁまぁ、とりあえずキルアの話聞こう?」
「あ、ごめん」
ゴンが止めたことによって、キルアはもう一度話し始める。
「とりあえず、みんな金を持ってないってことだ。……そこで、特訓もできるし金ももらえる。一石二鳥の場所がある」
なにぃ!!?キルアのクセにいい情報持ってる!!
そんな場所ほんとにあるのか!?
「…天空闘技場!」