第15章 別れと目標とそれぞれの道
「………さて、オレも故郷へ戻るぜ」
「レオリオも!?」
「やっぱり医者の夢は捨てきれねぇ。国立医大に受かれば、これでバカ高い授業料は免除されるからな」
レオリオは自慢気にハンター証をかざす。
あ、そっか。
レオリオは医者志望だったもんね!
「これから帰って猛勉強しねーとな」
「うん、がんばってね!」
「急に二人ともお別れか……」
「なに言ってんだよ、また会おうぜ!」
レオリオも私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる。
「ちょ、オイイィ!!髪の毛ぐしゃぐしゃになるだろーがァァァァァア!!」
「おま、そこ怒るとこかよ!!?」
……あ、でもしばらくはこうゆうやりとりもしなくなるんだなぁ。
そう思うとちょっと寂しいかも。
「……まぁ、次は…………9月1日、ヨークシンシティで!!」