第15章 別れと目標とそれぞれの道
そこで、レオリオが思いついたように、
「世界最大のオークションがある!」
そう言った。
お、オークションですか!
「そうだ。9月1日から10日までの間、世界中から国宝級の貴重品が集まる、世界最大のオークションが開催される場所だ」
「…旅団も来るのかなぁ?」
「かもな。少なくとも関わりの深い連中はごまんと来るだろう」
ヒソカは、なんでそんな情報知ってたんだろ?
……あ、でもどうせ奇術師に不可能はない◆とか言ってくるんだろうな。
…うぜぇ!思い出したらうぜぇ!
「…というわけで、その日ヒソカはヨークシンのどこかにいるはずだ。見つけたら連絡するよ」
「わかったありがと!」
「……じゃ、私はここで失礼する」
「え?」
「キルアとも再会できたし、私には区切りがついた。オークションに参加するためには金が必要だしな………これからは本格的にハンターとして、雇い主を探す」
え、ええええ!
急すぎるだろォォォォォ!!!
「く、クラピカもう行っちゃうの!?」
「あぁ、には暴力ばかりふってしまったな。仮にも女性なのにすまなかった」
「発言の一つ一つが胸に突き刺さるけど、会えなくなるのは寂しいよ」
そう言って下を向くと、頭になんか手みたいなものが…………え?手??
「…………あの、クラピカ」
「なんだ」
「え、あの、もしかして頭撫でてたりする?」
「あぁ、悪いか?」
「ええ!い、いや……なんか優しいなクラピカ!!私調子くるうんだけど!!」
「そうか。…じゃあお別れに蹴りあげてあげたほうが「撫でてください存分に!!!」
あいかわらず乱暴なこと言うよこの人は!