第15章 別れと目標とそれぞれの道
「ふーん、で、ヒソカの居場所は?」
キルアが発言すると、ゴンはフリーズ。
やっぱり考えてなかったんかい!
「私が知ってるよ、ゴン」
「え」
「ほんとっ!?」
まてまてまてまてまて
ちょっと待てェェェェエ!!!
「あの、クラピカはいつからヒソカとそんな関係に…」
「言わなくてもなんとなく予想はついているが、あえて聞こう、そんな関係とはどんな関係のことだ」
「え、ボーイズラばァァァァァアっ!!!」
なんと、クラピカが私に繰り出したのはアッパーカット!!
い、いつの間にこんな技をっ……!!
てゆーか私、女子だってこと忘れられてない?
「き、キルア助けて」
「お前バカだろほんとにバカだろ」
キルアに引きずられながら話を聞いていると、あの最終試験のとき、ヒソカがクラピカに何かを囁いたことが関係しているみたい。
"クモについて、いいことを教えよう◆"
あの試合って確かヒソカの棄権でクラピカの勝利だったよね?
「"クモ"は旅団のシンボルだ。ゆえに旅団に近しい者は奴等をそう呼ぶ。……それを知っていたヒソカの情報に興味があってな」
なるほど…ヒソカなら何かを知っててもおかしくないもんね。
「で、講習のあとヒソカに問いただした。そしたら……」
"9月1日、ヨークシンシティで待ってる◆"
「………ヨークシンシティ?」
「9月1日、半年以上先だね」
「ヨークシンシティで何かあんの?」
確かに、何かなきゃアイツはそんなこと言ってこない。