第14章 修行と執事とキルア救出
「じゃ、こいつはどうだ」
「!!」
ビュオオオッ!!
今度は執事がさらに二人増え、三人で腕をすごいスピードで動かした。
なんなんですか!このチームプレーは!
「さぁ……誰が持ってる?」
いや全く分かんないんですけど。
しかし、ゴンは不敵に笑って
「後ろのこっちの人でしょ?」
と、後ろにいた執事を指差した。
しかもバッチリ正解!!
「すばらしい!!」
執事さんの一言に、周りの執事さんも拍手をする。
え、なにこれ。助かったの?
そう思ってると、遠くからキルアの声が聞こえてきた。
「……キルアの声だ!」
「いやー、少し悪ふざけが過ぎました。大変失礼しました」
元の丁寧な口調に戻った執事さん。
笑顔だけどまだまだ殺気が隠しきれてないぞ☆
「しかし、時間を忘れて楽しんでいただけましたでしょう?」
「あ、もうこんな時間だったのか!いやー、あんたも迫真の演技だったぜ!」
騙されるなレオリオォォォオ!!
あれが演技なわけなかろーが!
あの笑顔を見ろ!メガネの奥ではなに考えてるか分からんぞォォォオ!!!