第14章 修行と執事とキルア救出
ビュオォッ!!!
執事さんは、コインの当てっこゲームを再開した。
「さぁ、どっちだ!?」
いや、こんな速いの全く見えないんですけど!?
「モタモタすんじゃねー、3秒以内に答えろ。……おい、そいつの首かっ切れ」
「OK」
いやOKじゃないからァァァァァア!!!
なにその『リモコン取って』『オーケェイ』みたいなやり取り!!
「待て!左手だ!!」
「おれは右手!!」
「私もだ!」
「私も!!」
正解は右手だった。
咄嗟にゴンとクラピカに合わせたけど、当たっちゃったよ私!
執事さんは、またコインをはじく。
パシッ!
「どっちだ?」
これも全く見えなかった!
やばいやばい!
「私は右手だ」
「私も!」
「じゃ、オレは左手」
当たりはなんと左手だった!
「当たりは左手。これで残りは1人……」
ゴン一人が余っちゃったよ!
「いくぜ」
「ちょっと待って!」
え、どうしたんだゴン!?
「なんだ?ただの時間稼ぎなら一人ぶっ殺すぞ」
この人もさっきからおっかないこと言うね!
「レオリオ、ナイフ貸して」
この子もおっかないこと言った!
「安心してよ、暴れたりしないから」
そう言うとゴンは、レオリオのナイフで目の上のたんこぶを切った。
ぅあ!痛そう……だけど、血が抜けて、ゴンの両目は元に戻る。
私には絶対できません。
「よしOK!よく見える。どんと来い!」
「フン!」
執事さんは、コインをはじく。
「どっちだ?」
「左手!」
「…やるな」
………なんか、この二人いい勝負!