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えそら狩人【H×H】

第14章 修行と執事とキルア救出




「すばらしい」


執事さんの一言で、周りの執事さん達は拍手をしてきた。


「いやいやいや、それほどでも…」

「じゃ、次は少し本気を出します」

「スルーかよ!!」


執事さんは私のことをスルーして、またコインをはじく。

そして…


ビュオォッ!!


「!?」


目にも止まらぬ速さで腕を動かした。


パシッ!


「さぁどっち?」

「んー、自信薄だが……たぶん右…」


レオリオはそう言った。

うん、私は全く分からなかったけどな!ハッ!


「私は……キルア様を生まれたときから知っている。せんえつながら、親にも似た感情を抱いている……」

「ん?」


執事さんが急に語り出した。


「正直なところ……キルア様を奪おうとしているお前らが憎い」

「………」


………ん?ちょっと待って?

この人、なんかだんだんと口調が変わってきてるような…

ていうか、何だこの殺気は!


「さぁ、どっちだ?答えろ」

「左手だ」


クラピカが答えると、執事さんはコインを持っていた手をひらく。

そこにはぐしゃぐしゃになったコインが……!!


「奥様は…消え入りそうな声だった。断腸の思いで送り出すのだろう」


ちょ、この人やばいって!


「許せねぇ」


完全に怒ってるじゃないですかァァァァァア!!!


「キルア様が来るまでに結論を出す。オレがオレのやり方でお前らを判断する。文句は言わせねぇ」


周りにいた執事二人が動いた。

一人は私達にナイフを構え、もう一人がカナリアの首にナイフを当てる。


………これ、完全に逃げられないじゃないですか。
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