第14章 修行と執事とキルア救出
ゴンの足は、すでに線の中に入っていた。
しかし、女の子はゴンを殴らない……いや、殴れないのかな?
「君はミケとは違う」
確信したのか、ゴンは優しく彼女に言った。
「どんなに感情を隠そうとしたって、ちゃんと心がある。キルアの名前を出したとき、一瞬だけど目が優しくなった」
その言葉を聞いた女の子は、顔を悲しみに歪ませる。
そして、涙を流しながらこう言った。
「…お願い……キルア様を助けてあげて」
パァン!!
「!!!?」
女の子の頭に、一発の銃弾が打ち込まれた。
「ちょ、大丈「使用人が何を言ってるのかしら」………!!?」
私が声をかけようとしたそのとき、森の奥から別の声が聞こえた。
そして、出てきたのは
「え、」
着物を着たかわいい女の子と、ハデなドレスと頭に機械をつけたマダムみたいな人。
「まるで私達がキルをいじめてるみたいに……ただのクソ見習いのくせして失礼な」
キル……って、この人、もしかしてキルアのお母さん?
てか、ちょっと怖い。
そう思っていると、そのお母さんらしき人がゴンに話しかけた。
「あなたがゴンね、イルミから話は聞いています。3週間前位からあなた方が庭内にいることも、キルに言ってありますよ」
……!!じゃあキルアは知ってるんだ!私達が来てること……!!
しかし、そんな期待は次の一言で消えた。
「キルからのメッセージをそのまま伝えましょう……」
来てくれてありがとう
すげーうれしいよ
でも
今は会えない
ごめんな