第14章 修行と執事とキルア救出
そして、修行を始めてあっという間に一ヶ月が過ぎた。
え?飛びすぎ?
え?前にもこうゆうのなかったっけ?
とりあえず、私達はみんな門を開けることに成功したのだ。
「ゼブロさん、シークアントさん、長い間本当にありがとう!」
「えぇ、気をつけて行きなさいよ」
「うん!」
一ヶ月の間に、すっかり仲良くなったゼブロさん
とゴン。
もう一人の使用人、シークアントさんとも仲良くなった。
私から見ると、ほのぼのしたおじいちゃんと孫みたい。
うん、癒される。
「道に沿って山を目指しなさい。屋敷は間違いなく山のどこかに建っているはずです」
「うん!分かった!」
「ゼブロさん、また会ったら一緒にお茶飲もうね!」
「はいはい。じゃあ行ってらっしゃい」
こうして、私たちはゼブロさんのもとを離れていった。
「……いやぁ、ほんとにゼブロさん優しかったね」
「そうだな。暗殺一家と聞いて少し誤解してたのかもしれない」
「レオリオなんて2の扉まで開けられるようになったもんね!」
「おうよ!おかげでだいぶ強くなったもんだ!!」
わいわい……
4人で話しながら山道を歩いていると、だんだん奥の方に人影のようなものが見えてきた。
「……ん?」
近づいてみると、ほんとに人だった。
しかも女の子!年も私とそんなに変わらないんじゃ……
でも、どうやら味方ではなさそう。
「出ていきなさい」
女の子は、その場から一切動かずにそう言った。
「あなた達がいる場所は私有地よ。断りなく立ち入ることはまかり通らないの」
「ちゃんと電話したよ。試しの門から通ってきたし」
どうやらこの女の子は、ゾルディック家の執事の一人らしい。
ゴンが女の子に対抗するが、どうしても通してくれない。
「とにかく大目に見るのはここまでよ。ここを一歩でも越えたら実力で排除します」
女の子は、持っているステッキで地面に線を引いた。
実力って、一体どうやって……?