第14章 修行と執事とキルア救出
あれからあっという間に2週間が経った。
ゴゴゴゴ……
「わー!すごいやレオリオ!!」
「すげーー!かっこいいぞレオリオ!!」
なんと、レオリオが試しの門を開けたのだ!
ゼブロさんもレオリオに期待していたが、さすがに驚いていた。
ちなみにゴンの腕の骨もすっかり治っている。
10日間で完治したんだよあの子!やばくね!?
「よっしゃぁ!!これで堂々と中に入れるぜ!!」
「いぇーーい!!」
私はレオリオとハイタッチ!!
念も使わないで開けたんだし、ほんとすごいなぁ!
「ねーねー、もやってみてよ!」
「…………え、私?」
「うん!」
曇りのない目で見つめてくるゴン。
ゴンのためなら何でもするさ!…と言いたいところだけど、なんか不安。
だって私、すでに1の門開けてるし。
「うーん……この2週間でさらに力がついてたら、なんか、女としてちょっと……」
「え?そんなの気にしないよ!だってはでしょ?」
「見ててゴン!私もやるから!」
「扱いやすいな」
後ろからクラピカの余計な声が聞こえた気がするけど無視!
私は試しの門に手をついた。
「…ぅおらぁあ!!」
ゴゴ、ゴゴゴゴ……!!
おお!最初より開けやすいぞ!
そう思って私は上を向いた。
「……………うそん」
1、2、3、4……
なんと、私は4の扉まで開けてしまったようだ。
「すごーい!やっぱは力持ちだね!!」
「力持ち…………ですか…………」
あのこれ、念つかってないんですけど。
それに、ゴンに褒められても涙しか出てこないのはなぜ?
そのあと私は、レオリオとクラピカに無言でひたすら頭を撫でられていました。
二人の優しさが痛い。