第13章 試しと門とゾルディック家
「……って、ゴォォオン!?」
外に出てみると、なんとゴンは釣竿で壁をよじ登ろうとしていた!
「いいよ、三人は待ってて。オレ一人で行く」
「そんなわけいくか!」
「そーだよ考え直して!」
三人で止めに入るけど、キレてるゴンは言うことを聞かない。
すると、今度はゼブロさんが前に出てきた。
「しかたないねぇ。……ゴンくん、鍵を渡しましょう。これで門からお行きなさい」
「ちょ!なにしてんのゼブロさ「そのかわり私も侵入者の門からついていきます」……え?」
いきなりの発言に、ゴンも驚いていた。
だって侵入者の門から入ったら、いくらゼブロさんでも殺されるんじゃ………
「いずれにしろ、キルア坊っちゃんの友達を見殺しにしたら、もう坊っちゃんに会わせる顔がありません。あなた達が死ねば、私も死にます」
「………………」
あ、あれ?
ゼブロさんが一瞬ゴ〇ゴ13に見えた。
え?だってこんなにカッコいいこと言う老人初めて見たんだもの。
いやマジで!
「…ゴン」
「……分かったよゴメン。おじさんのこと全然考えてなかったね。……も必死に止めてくれてありがとう」
「はぅあっ////」
「??」
ゴンの優しい笑顔が私の胸を打ち抜く!
今すぐ抱きつきたいっ………けど、我慢!!我慢だ私!!
ゴンの隣で一人悶えていると、ゼブロさんがまた上着を脱いだ。
「ゴンくん、もう一度私が試しの門を開けます。今度はミケを正面から見てください」
ゴゴゴゴ………
門から敷地内に入ると、見えたのは森、森。
とにかく森がたくさんの景色が見えた。
「うわ、怖……」
「おい、オレ達も入って平気なのか?」
「ええ、試しの門から入れば大丈夫です」
それにしても広すぎるでしょ……