第13章 試しと門とゾルディック家
ずざあああっ!!
私は地面にモロ直撃。
つーか、誰も受け止めてくれないってどゆこと!?
「い"、いだい"………」
「バカなのか、お前は」
今度はクラピカに罵倒される。
ううう、手ぐらい貸してくれたっていいじゃん(泣)って思ってたら、ゴンが手を差し出してくれた。
この子まじ天使!!!!!!
「おいオッサン!!はどーやって開けたんだ!?オレがやったときはホントに動かなかったんだぜ?」
「いや、君は単純に力が足りないんですよ」
「アホか!!あいつがオレより力があるわけねーだろ!」
いや、ごめんレオリオ。
私、念使っちゃったから、うん。
「…まぁ、もう一度ごらんなさい」
すると今度はおじさんが門の前に歩いていく。
「この門の正式名称は、"試しの門"。この門さえ開けられないような輩は………ゾルディック家に入る資格なしってことです」
おじさんは上着を脱いだ。
……って、え"え"え"え"え"っ!!?
なにあの筋肉!!?
おじさんの体は、すんごい鍛えてあるみたい。
キ〇肉マンじゃん、あれ。
あんな優しそうな顔して実は……もしかして、
「ギャップ萌え狙ってんのかばあ"ぁ"!!?」
「口を慎め!!」
叫んだ瞬間、クラピカに拳骨される。
あれ?この人さっきからひどいことばっか。
そんなことをしていると、おじさんは扉に手を構えて
「はっ!」
ゴゴゴゴ……
扉を開けた。
うわお、おじさんホントに扉開けちゃったよ!
やべーな!
隣でゴンとレオリオも驚きを隠せないらしい。