第12章 終了と友情とハンター証
「ギタラクル、キルアの行った場所を教えてもらう」
ゴンは講習が終わったあと、すぐにイルミのところへ移動した。
「やめた方がいいと思うよ」
「誰がやめるもんか、キルアはオレの友達だ!!絶対に連れ戻す!!」
「……後ろの二人も同じかい?」
「当然よ」
「も?」
「あったりまえよ!」
すると、イルミは少し考えて、
「いいだろう、教えたところでどうせ辿り着けないし。…キルは自宅に戻っているはずだ。…ククルーマウンテン、この頂上にオレ達一族の棲み家がある」
ククルーマウンテン??
イルミにキルアの居場所を聞いてから、私達四人はホテルの廊下を歩いていた。
すると……
「よぉ、」
「!!!」
出た!あのハゲリストが!!
ハンゾーは、私達のところへやって来た。
「オレは国に戻る。長いようで短い間だったが、楽しかったぜ」
そう言うと、名刺を差し出してきた。
「もしオレの国へ来ることがあったら言ってくれ。観光の穴場スポットに案内するぜ」
うん、この人いい人だと思ったけどさ、でも…
…………あの、何で私の名刺だけメアドが書かれているんですか……??
ハンゾーをちら見すると、照れたように目をそらす。
いや、全然かわいくないんですけど!!!
「お前も同じ国出身だから、国に帰ってきたときにはオレの修行とか見ていけよ。メールも気が向いたらしてくれればいい…………オ、オレは待ってるからな!ずっと!」
「!!!」
「じゃあな!!」
…そう言って、顔を真っ赤にしたハンゾーは去っていった。
「はー、嵐のような奴だった……」
「も苦労するな」
「クラピカあんた笑ってただろ」