第3章 天使と疲労と一次試験
「って17歳に見えねぇよな。身長何㌢なんだよ。童顔すぎるだろ」
「キルアは可愛い顔して人の心をガンガンえぐってくるね。そんなこと言う子には教えないわ、おねーさん厳しいから」
「151㌢!!」
「なぜ分かった!!?」
あれから私はキルアと一緒に行動していた。
キルア曰く、私に話しかけたのは自分と年が近いと思ったかららしい。
実際は5つも違ったけどな!!!
ジリリリリリ!!!
「うおっ!!何!?」
「試験が始まったんじゃね?」
地下の人間が一斉に音のなる方へ目を向けた。
そこには、ヒゲを生やしたオシャレな試験官が!
「ではこれより、ハンター試験を開始します」
地下に、緊張した空気が流れる。
あの試験官はサトツさんというらしい。
サトツさんが歩き出したので、周りの受験生、私とキルアもついていく。
しかし、何かだんだんとペースが速くなってきてるような…!!
「二次試験会場まで私についてくること。これが一次試験の内容です」
何!?一番苦手な持久戦だと!!?
「キルア!!私走るの苦手……って、何乗っとんじゃワレェェェエエ!!!!」
キルアはいつの間にかスケボーでスイスイ走っていた。
「、こんなんでへばってたら置いてくぞ」
「スケボーで走ってるお前に言われたくないわ!!ちょ、お願い!私も乗せて!!」
「やだよ重くなんだろ」
「私を見捨てるのか!!?」
「うん。じゃ、お先~」
「オィィィイ!!!!」
キルアは私とのやり取りに飽きたのか、マジで見捨てやがった。
やばい、どんどん他の受験生に追い抜かされていく。
うーーん、ちょっとキツいなぁ。
ズルしちゃお。