第11章 夢と面談と最終試験

「よぉ、まさかお前がここまで残るなんて予想してなかったぜ」

「私もあんたがここまでハゲるとは思わなかったよ、ツルテン」

「Σツルテンって誰!!?」

「お前だハゲ！バーカ！」

「なんでオレこんなに嫌われてんの!?」


それは私の中で、ハゲに良い思い出がないからだ！！←

私とハンゾーが急にこんな会話をするので、審判が困っている。


「そ、それでは………ぱじめ！」

「Σ噛んだ！」

「!!そっとしておいてやるんだ！失礼だぞ！」


クラピカが奥から言ってきた。

いや、あんたの方がだいぶ失礼だわ！！

あ！審判さん泣きそう！


「よそ見してるヒマなんてないぜ」

「!!!」


グイッ！


「…!!いだだだだだっ!!」


ハンゾーが後ろから私の腕を締め上げる。

これかなり痛い！！


「痛いだろ？離してやるから早くギブアップしちまいな」


かるーく言ってくるハンゾー。

ちくしょう！バカにしてるな、私のこと！

私は腕に大量のオーラを送る。

そして……


「…………!!ぅおらぁっ!!!」

「………!?うぉっ!?」


思いっきりハンゾーを投げ、体制逆転。

今度は私がハンゾーの上に馬乗りになった。


「!!……なっ!?」


ハンゾーが固まって動かない。
どうやら予想外の行動だったようだ。


「ふははは！私をなめてんじゃないぞツルテン！私にだってこれくらい………………え？」

「………………っ」








…………あれ？




…心なしか、ハンゾーの顔が赤くなってきているような……

顔面なんてぶつけたっけ？この人。

私が見ていると目をそらし、


「…………………………………ま、まいった」

「……は？」


なにいってんのこのハゲ。


「まいったって言ったんだよ！」

「いや、だってまだ始まったばっか…」

「う、うるせぇ！まいったと言ったらまいったんだ！さっさとそこからどけコラァ!!」

「なんでキレてるの!?」


しかし、このハンゾーのまいった宣言で私の勝利が決まった。

腑に落ちないままクラピカ達の所へ戻ると、キルアとレオリオにニヤニヤされた。


一体なんなのホントに？