第11章 夢と面談と最終試験
四次試験終了から三日後。
飛行船は大きなホテルに到着した。
「最終試験は1対1のトーナメントで行う」
私達受験生は、大きな広間に集められた。
「その組み合わせは………こうじゃ!」
ネテロさんが、みんなに組み合わせを見せる。
えーと、100番と戦う人は……294番……って、げえぇ!一回戦目!?
294番ってハンゾーじゃん!
しかも私が負けたら、ゴンと戦わなきゃいけないし!
「さて、最終試験のクリア条件だが…いたって明確。たった一勝で合格である!!」
ん?………ってことは……
「つまりこのトーナメントは勝ったものが次々とぬけていき、敗けたものが上に登っていくシステム!」
なるほど!じゃあ一番上に来た人が失格ってことか。
え、じゃあ不合格者は一人だけ?
「組み合わせが公平でない理由は?」
ネテロさんと若干キャラがかぶってるボドロさんが質問した。
「うむ、当然の疑問じゃな。これは試験の成績をもとに決められている。簡単に言えば、成績のいい者にチャンスが多く与えられているということだ」
そして、ネテロさんは審査にハンターの資質評価が重要に関わっていると言った。
「マジかよ!私ってキルアとゴンよりも資質あるってこと!?ヒャッフーーイ!!」
「殺すぞ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
キルアに本気で睨まれてしまったので、すかさず私は頭を下げる。
「戦い方も単純明快。武器OK 、反則なし、相手に『まいった』と言わせれば勝ち!ただし…相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ、よいな」
ふむふむ、ルールは分かったぞ!
でもよりによって私がハンゾーと戦う意味が分からないゾ!
「それでは最終試験を開始する!」
開始されちゃったよ!
「第一試合、ハンゾー対!!」
ハンゾーと私は前に出た。
ゴンと戦うことがないように、頑張らなきゃ!