第10章 狩りとサバイバルと四次試験
私はレオリオに両手を広げて突っ込んでいったが、ペシッと頭をはたかれた。
ひでぇ!
「なんでお前がここにいるんだよ!」
「ここで一休みしようと思ったんだよ!だってマジでサバイバルっぽいから黄〇伝説にピッタリじゃんか!!でも出られなくなっちゃったんだよチクショー!!」
「Σ何の話だ!!」
レオリオは私の珍回答にすかさずツッコむ。
そんななかでもポンズは冷静だった。
「ここから出られないのよ、も、あなたも、もちろん私も」
「……………なに?」
とりあえず、ポンズと一緒に今の状況を説明した。
レオリオはポンズがターゲットなので、クラピカとゴンと一緒にここまでやって来たのだと言う。
「……!!そりゃまずいだろ!」
説明を理解したレオリオは、すぐさま出口の方に近づく。
「え、ちょっ!なにしてんの!!?」
私は急いで腕を掴んで止めた。
「クラピカとゴンが外で待ってるんだ。伝えなきゃ、アイツらここまで入ってくる!!」
「やめたほうがいいわよ。そんなとこで大声なんて出したら、蛇が興奮して襲ってくるわ」
ポンズも静かに止めに入る。
しかしレオリオはさらに出口に近づき、私を後ろの方に突き飛ばした。
「わっ!?」
そして、大きく息を吸ったかと思うと、
「クラピカ!!ゴン!!来るな!!蛇だ!!」
出口に向かって叫んだ。
同時に大量の蛇がレオリオに飛んでくる。
「……お父さん危ないっ!!」
「だから誰がお父さんだっ!!……って、うぉ!?」
今度は私がレオリオを突き飛ばす。
蛇は私に軌道を変えて、次々と噛みついてきた。