第10章 狩りとサバイバルと四次試験
「……あーあ、入ってきちゃったのね」
「…………はい?」
おっきな帽子をかぶった女の子が、私に話しかけてきた。
………ていうか、入ってきちゃったって……??
「もしかして、あなたのターゲットって私?」
キョトンとする私をよそに、話し出す女の子。
「ううん、ただ少し休もうと思って」
「なーんだ、なら良かった…………って、プレート取られても取られなくてもおんなじか。私はポンズ。あなたは?」
「私は。………ねぇ、もしかしてここに入っちゃだめだった?」
そう聞くと、ポンズは何かをあきらめたようにため息をつく。
「…まぁ、あなたにとってはだめでしょうね。だって、もうここから出られないんだもの」
………………what??
で、で、出られない!!!!?
「…………え"!!!?ちょ、どういうこと!?」
「そのまんまよ、あなたも私もここから出られないの」
「だ、だ、だって!さっき普通に入ってこれたよ!?」
「気になるならもう一度出口に近づいてみなさいよ。理由が分かるから」
私は言われた通りに洞穴の出口に近づいた。
すると…………
「うわ!蛇!?」
たくさんの蛇が、シューシューいいながら出口を塞いでいた。
「これは蛇使いバーボンの罠よ」
ポンズが全てを説明してくれた。
バーボンはすでに死んでおり、蛇が出てくるシステムが解除されていないこと。
……………ちょっと待て、これで試験が失格になったら…………
失格 = 4人に会えない = ゴンに会えない
……そ、そんな……!!!!!!!!!
私は凄まじいショックを受け、その場に座り込む。
「……………ゴンに会えない……キ、キルアにも」
「……あっ?!?何でここに!?」
「………!!!?」
とても聞き覚えのある声。
…………出口の方を見てみると、
「!!……おとうさァァアーーん!!!」
「Σ誰がお父さんだコラァ!!!!」
そこには、6日ぶりのレオリオがいました。
てゆーかこのやりとり懐かしすぎる。