第10章 狩りとサバイバルと四次試験
「……はやく試験終わんないかなぁ」
ゼビル島に入ってから、はや二日目の夜。
最初は気合い入ってたけど、現在私は一人で森のなかをさまよっていた。
なぜ、こんな夜更けに出歩いてるのかというと…
ぐきゅるるるる………
「おなか、空いた………」
そう、空腹なのだ。
実際に昨日から何も食べていない。
そんな状態で眠れるはずもなく、今こうして森のなかに食べ物を探しに来ているのだ。
誰だ!最初にサバイバル楽しみますか!なんていってた奴!!!
「……はぁ、思ってたよりサバイバルってキツイな。もっと黄〇伝説見て学習しとくべきだった…マジ盲点、これ盲点だったわ~」
そんなくだらないことを考えていると、
「……うああーーーー!!!」
「……!!!?」
すぐ近くで誰かの叫び声が聞こえた。
誰か狩られたのかな……!!?
私はその場にしゃがんで、声のした方を見る。
「……うわ、」
………その場所には殺されてしまったであろう男と、
いま一番出会いたくない人ランキングぶっちぎり一位のヒソカがいた……。
しかも、
「ごめんごめん、油断してて逃がしちゃったよ」
なんと森の奥から謎の針男登場。
どうやらあの針男が殺したらしい。
つーかあの針男喋れたのかよ!!!
……うわ……怪しい人が勢ぞろいしてしまった。
やばい、やばいぞ…………。
こんなとこにいたらヒソカに見つかっちゃうかもしれない……さっさと退散しなきゃ………
「も隠れてないで出てきなよ◆」
とっくにバレてたァァァァァァァァア!!!!